投稿日時 2015-08-02 22:59:43 投稿者 品 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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暑中お見舞い申し上げます。 日差しの厳しい折柄 皆様のご健康を心よりお祈り致します。 ***************** 6月の投稿物より調べもの等 白蛇伝の小説としての最古は 『太平公記』に収められている「李黄」という一篇だそうです。 これは行きずりの美女(白蛇の精)の邪気に当たった青年が、 一夜を経た後、無残にも死んでしまうという怪奇譚でした。 私が読んでおりましたのはこれ以降に著された 『警世通言』の中にある「白娘子永鎮雷峰塔」でして、 内容は白蛇の精が青年(許宣)に一目惚れし、 何処までも「憑いて」離れないという筋のものでした。 物語後半で女の正体に気が付き、怯えきる青年許宣。 それに対して彼女はこう言い放ちます。 他人の言葉を容れて私を疑うというのなら、杭州一城を血の海にしましょう。 洪波で人々を責め、皆に非業の死を遂げさせますよ。――― そんな白蛇も結末では法海という和尚の持つ法具で封じられてしまうのですが、 後世の説においては、その蛇性を正のものへと変じ、人心を味方に付け、なかなかの戦模様をみせたのだとか。 今回描いてみましたのは、その「対法海戦」前の白素貞と御付きの小青(想像図)です。 人の恋路を邪魔する奴は――、と二人ともに柳眉を逆立てておりますので、 暑中見舞いとは題ばかりで、何と無く気持ち的に涼しい絵では無くなってしまいました。 普段の描き方とさして変わらないので、途中と言えば途中の画かもしれません。 作業レイヤーは一枚ぎり、色付け無しの似非水墨。 |
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